画像対決!コラム

 

デジタル撮像対決!!

■その1(デジタル撮像対決!)

■その2(全保有機種対決!)

■画素さえ多ければいいのか!

最近チェックしているデジカメ Watch が、市谷で定点撮影をしていることがわかったので、こちらも対抗して市谷で撮影してみた。ほぼ同じ条件で撮影して、最新の500万画素以上のデジカメと対抗できるか比較してみた。
さらに、最近購入した DCR-PC1000 (デジタルビデオ)の撮像能力も確認してみることにした。

■実際に撮影した写真(1)

市谷の駅の近くの土手で撮影。よく晴れた日だった。残念ながら画角にはかなり差がある。実際のデジカメ Watch のサンプルにも大きな差があるため、この点はご容赦いただきたい。また、画角はデジカメ Watch のポラロイド x530 を参考にしたことを併せて記録しておく。

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▲ FujiFilm FinePix 6800z(オート 3M) [ クリックで拡大 ]
2001年春発売のハニカム3M機(記録画素数6M)。現在私のメイン機種。
全体的に詳細に描写しているが、ドット状のノイズが端々に垣間見れる。発色は健全な感じがするすっきりしたものだが、実際よりも明るめ、コントラストが低く彩度が強い印象がある。

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▲ Sony DCR-PC1000(オート2M) [ クリックで拡大 ]
2005年春発売の3CMOSのDV。79万画素*3 で美しい動画撮影ができる。静止画では最大記録画素数 2.8M。
手前の枝葉は美しく描画しているが、79万画素*3 を合成しているだけあって細部ではかなり無理がある描画。全体的に白とび傾向にある。

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▲ Sigma SD9 (オート 3M、Sigma PhotoProでJPEG化)[ クリックで拡大 ]
2002年発売の FOVEON 素子搭載、1020万画素(3M*3)。現在の私の最高のお気に入り。
すべてが美しい描写。とくに建物や文字、草木は微細にわたり描画している。また、手前の枝葉は綺麗にボケている。白とび傾向もない。また、ポラロイド x530 のサンプルの赤茶の箇所に多大に出ていたグリーンのノイズはほとんど見られない。

 

■比較!

ディテールの再現性で各カメラの実力を測るとしよう。
ほぼ同じ箇所を切り出し、PNG 形式で保存。細部の差が明白になるように、縦横 2倍にしている。

 


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▲ Polaroid x530 ( FOVEON  1.5M*3 [4.5M] )
FOVEON の悪い点ばかりが目立つ画像。撮影時の光量不足が祟って全体的にシアンとグリーンのノイズがまだらに出ている。

そうはいっても解像感は1.5M 機とはとても思えないほどの高いもので、3M機でもトップの解像感をほこる6800z に迫るほど。蔦、窓枠、バルコニーの柵、クスリの看板のスノコ感は一応表現している。しかし、ノイズに埋没し、細かいディテールはわかりづらくなっている。

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▲ Nikon S1 (5M)
全体としてはコントラストのはっきりした好感をもてる画像。
蔦の細かいところ、窓枠、バルコニーの柵の水平部、クスリの看板のスノコ感はきっちり表現している。右がわの建物の正面を向いている壁はタイル張りだが、JPEG圧縮特有のブロックノイズが多発しており、タイルが全く判別不能で、しかも、グリーンのまだらがでている点はいただけない。

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▲ SONY DSC-T7 (5M)
少々コントラストが弱いが、明るく見栄えのする画像。
蔦の細かいところ、窓枠、バルコニーの柵の水平部、クスリの看板のスノコ感はすっきりと表現している。バルコニーの柵付近の電線が3つに分かれているのも確認できる。右がわの建物の正面を向いている壁はタイル張りだが、JPEG圧縮特有のブロックノイズが多発してはいるが、なんとかタイルが見え隠れする。

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▲ Sony DCR-PC1000(オート2M)
かろうじて蔦が確認できる。窓枠もなんとか判別可能だ。カーテンの皺はなんとか判別できるレベル。バルコニーの柵はほぼ一番上段の水平線しか見えない。右がわの建物の正面を向いている壁はタイル張りだが、全く判別不能だ。”クスリ”の看板はスノコ状の板になっているのが何とかわかるが、白トビしている。全体的に解像は甘いが、本来はビデオである 79万画素*3 の補完画像としては上出来近なのではないだろうか。

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▲ FujiFilm FinePix 6800z(オート 3M)
蔦、窓枠、バルコニーの柵、クスリの看板のスノコ感はそれなりに表現している。ノイズリダクションはほとんどしていないようなので少々画像が荒れ気味だが、ディテールは残っている感じだ。右がわの建物の正面を向いている壁はタイル張りだが、ほとんどみえない。ただし、クスリ看板下のブルーグレー状のパイプの左隅に2つの白い縦線が確認でき、その点では上述 5M 機より優れている。

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▲ Sigma SD9 (オート 3M、Sigma PhotoProでJPEG化)
蔦、窓枠、バルコニーの柵、クスリの看板のスノコ感を精細に表現している。また、コントラストがありシャドウ部も中間色の塗りつぶしではなくきちんと描き分けられているため、全体に立体感がある。特にカーテンの箇所が顕著だ。右がわの建物の正面を向いている壁はタイル張りだが、ほぼ全部を解像している。バルコニーの柵付近の電線が3つに分かれているのもはっきりと確認できる。上のコンパクト 500万画素機とは全く比較にならない、超絶の解像ぶりだ。 

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▲ [参考] Sigma SD9 (オート3M Sigma PhotoProで 2倍出力。JPEG化のあとシャープネス追加)を等倍表示
上の3Mサンプルのエッジがより適正で滑らかになり、解像感もさらに向上しているのではないだろうか。  

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▲ [参考] ニコン D70s (6M)を2倍表示
2005年5月、ニコン最新のマシンである D70s のサンプルと比較しよう。
その場の天気の具合もあるとは思うが、SD9 と比べて D70s のものは全体的にぼんやりした画像だ。また、枝やカーテン、バルコニーの脇の雨樋パイプの分岐点部分の描写、バルコニーの柵付近の電線が3つに分かれている箇所の描写にははっきりした差異が認められる。また、D70sの文字部分の描写は輪郭強調がされているようで、文字周囲の1〜2ドット分は若干明度が上がっていて汚い描写だ。

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▲ Sigma SD9 (オート 3M、Sigma PhotoProでJPEG化・等倍表示)
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▲ ニコン D70s (6M・等倍表示)

この上の写真の比較から SD9 が 6M クラスの一眼レフと比較しても解像感で若干有利なこと、また最新機種にも引けをとらないことがわかったのではないだろうか。発売は 3 年前なので、日進月歩のデジタル一眼レフの性能としては当時は超破格だったのだ!

 

SD9の圧倒的解像感がおわかりになっただろうか。巷の高画素コンパクトデジカメはおろか、中級一眼レフでもまだ相手にはならないだろう。

 

 

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